郡山市・ふくしま逢瀬ワイナリーにて現地調査

2021年6月18日(金)、ふくしま逢瀬ワイナリーを訪問し、現地調査(作業体験・生育観察・サンプル採取)をしました。

ふくしま逢瀬ワイナリー入口
左手の建物は醸造施設とショップ. 右手に見えるテントの屋根のところにワイン用ブドウの実証圃場があります

レインカットの設置

病害の防除のため、ブドウの圃場にレインカットを設置しました。果実が濡れてしまうと病害の発生につながるので、レインカットを設置して果実を雨から守ります。今回作業した圃場は、ふくしま逢瀬ワイナリーに隣接しているワイン用ブドウの実証圃場で、この圃場では5種類のブドウを栽培してます。

レインカット設置の説明
レインカットを固定する留め具
レインカット設置前
レインカット設置後

フルーツゾーンの葉かき(除葉)

レインカット設置でビニールを巻いた部分をフルーツゾーンといいます。このゾーンを葉かきをすることで、風通しと日当たりがよくなり、病気や害虫の発生を軽減させることができます。

葉かきの説明
この作業は腰痛持ちには厳しい、、
左側が葉かきをした列、右側は葉かきをしていない列

病害虫のサンプル採取

◉マメコガネ

マメコガネは1年に1回発生し、被害は成虫による葉の食害であり、被害にあった葉はしだいにしおれて落葉します。また熟期になると果実も食害します。数日前に薬剤を散布したということで、この日はあまりいませんでした。

◉べと病

べと病とは菌類による病気で、主に葉の被害が多いですが果実にも発病します。べと病の菌は水を好む系の卵菌で、雨を通して他の葉や果実にうつります。果実にうつると商品価値が落ちてしまいます。それゆえレインカットを設置して、雨から葉と果実を守ります。

オモテ
ウラ

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